だけどそれが当然のようにも感じてた

校舎に入ってもやっぱりここはどこかのお城のようだった

ひきつめられている赤っぽい絨毯に大きな窓

「綺羅様、ごきげんよう」
縦ロールの小柄な女の子がペコンとお辞儀した

「えぇごきげんよう」

あたしは自然とそういった

ん?

なんで自然と言えてんのあたし!!

やっぱり昔の記憶ってヤツ?

人間の脳って素晴らしいわ