そして少女はある施設へ
移った


『七海ちゃん』と皆は呼ぶ


少女は今まで自分の名前を忘れてた


誰も呼んでくれなかったから----





そこは居心地はよかった


でも誰一人として人を受け入れることはできなかった


毎日を消費するかのように過ごしていた


優しい学長さん

いつも話しかけてくれる女の子


でも信じて裏切られることが怖くて…

誰にも答えられなかった