「可愛いいじゃない。あ、バース私がいない間にヘウ"ンちゃんに手出しちゃ駄目よ」
「誰が出すか!こんな女!」
たまらず叫ぶ。
こんな女と言われたヘウ"ンがジロッとこちらを睨んだが、それに気付かない振りをしてバースはジュリアに詰め寄る。
「早く行けよ!こっちはこっちで色々忙しいんだよ!」
「はいはい。行きますよ。じゃあねヘウ"ンちゃん。行ってきまーす」
手をひらひらと振りジュリアは部屋を出て行った。
「全く…」
ベッドにドサッと座ったバースに、ヘウ"ンが声をかける。
「扉について詳しい事何か分かった?」
「いや、何の手掛かりもない」
朝ナスカに聞いたが、手の空いてる神人が探しているが、何の情報も入ってきてないらしい。
こりゃ暫くは見付からないだろう。
「そっか…」
それを聞いたヘウ"ンは少し暗い顔で言った。
「……」