「ははは!本当にすいませんね。私達ではどうする事も出来ませんで」
「それで?狙われてると言ったが、具体的にどうゆう事なんです?」
バースが聞くと、王は困ったように説明した。
「それが最近、物騒な事がよく起こるんですよ。城に脅迫状が届いたり、この子が家来と買い物に行った時突然知らない男に襲われたりと…」
この子と差された王女はその時の事が怖かったのか、下を向いてしまった。
「何か心当たりは?」
「いえ、それが何も…」
「ただの金欲しさか?」
街の王女であれば金はいくらでもあるだろう。
バースは別の話を切り出した。
「パーティーに行くと聞いていましたが?」
「はい。今夜出発します」