バースは神剣を鞘に納め、ふうと吐息をついた。
「終わったな」
「ご苦労様」
人型に戻ったジュリアさんがバースに労いの言葉をかける。
「ナスカに報告しに行こ」
「ああ、でもその前に飯だ。腹減った」
「ヘウ"ンちゃん行くよー」
ヘウ"ンは教会に戻るバースの背に声をかけた。
「バース!」
「?」
振り返ったバースにヘウ"ンは固めた決意を叫ぶ。
「私絶対に扉を閉めるから!そして今度は私が扉を封印する。あと立派な神人になる!それまでよろしくお願いします!」
頭を下げるヘウ"ン。バースは照れくさかったのか、頭を掻く。
「ああ」
とだけ呟き先に教会に戻って行った。
「バースの事見直したんだ」
ビオラさんの言葉にヘウ"ンは元気に「はい!」と返事をする。
あんなに強くて立派な神人、もう他にはいない。