「どうしたの?私何か変な事言った?」
「いや、ちょっと友達の事を思い出したんだ。そいつも人の死を予言してた」
「そうなの?その人今どこにいるの?」
自分と同じような能力を持っている人がいるなんて嬉しい。どういう人か会ってみたいし、力についても話してみたい。
だがバースは小さな声で呟いた。
「いない…」
「え?」
「もう…この世にはいない」
「……」
ヘウ"ンは、バースの顔があまりにも悲しそうだったのでそれ以上聞けなかった。
その日神書は見付からなかった。