初めは何がなんだか分からなかったが、両親の死亡が伝えられた時自分にある力に気付いた。
バースは黙ってヘウ"ンの話を聞いている。
「だから私に神人の力があるって分かった時凄く嬉しかったの。今までは死の映像を見るだけで助ける事が出来なかったから…。周りに言っても信じてもらえないし」
おかげで学校では嘘つきや変な人という目で見られ、友達は一人もいなかった。
そんな中でヘウ"ンを信じてくれたのはただ一人、大好きな先生だけ。先生は特別な力があるヘウ"ンに「きっとそれは神様から与えられた力。貴方はきっと立派な神人になれるわ」と言ってくれ、その言葉が支えとなって頑張れた。
「神人としてはまだまだだけど、これからは助ける事が出来るもんね」
「……」
ヘウ"ンの話を聞いていたバースは急に一人で先を歩き出した。機嫌を悪くさせたのかと思い、ヘウ"ンは慌ててバースの後を追う。