「神人の制服だー!」
学校に通っていた時から憧れていた神人の制服。
「じゃあ、それに着替えてくれる?」
「はい!」
ヘウ"ンはワクワクしながら部屋の片隅で着替える。が、
「あら、ちょっと袖が長かったわね」
「はあ…」
ナスカさんは困ったように言ったが、すぐに華やかな笑みを浮かべ、
「ま、すぐに大きくなるわよ。ね」
「はい…」
少し長い袖を上げながら、ヘウ"ンは苦笑した。
(言えない。十五の時から身長が止まってるなんて)
ヘウ"ンが悩んでると、ナスカさんはまた机に戻り、一つの鍵を出した。
鍵に付いてるワッカに指を通し、クルクルと鍵を回す。
「ヘウ"ンにはまず神人の覚悟とか心得を教えなきゃいけないんだけど、そればっかりは口で言っても分かんないからね。身体で覚えてもらう方が早いわ。とゆー訳でヘウ"ンに任務を言い渡すわね」
「は、はい!」
いきなりの事でビックリしたが、ヘウ"ンは姿勢を正した。
「ところで、扉を封印している神人はご存じ?」
唐突にナスカさんは、神人なら絶対知っている事を聞いてきた。
「はい。一番神に近い神人ですよね。確か…バース様」