「いいよ。バースが無事だったんだから」
本当にそれだけでいい。バースが生きていてくれるだけで。
「でも、もうあんな無茶しないでよ」
「ああ、分かってるよ」
バースは罰が悪そうに頭を掻いた。
「もうあんな無茶はしない。約束するよ」
「うん」
と、バースは何か思い出したように声を上げた。