「どうしたの?」
聞くと、王女は小さく口を開いた。
「ごめんなさい…。私達がバースさんにお願いしたから、バースさんはあんなに傷をおって…」
震える王女にヘウ"ンは、保証のない事を言った。自分に言い聞かせるように。
「大丈夫だよ。バースはとても強い神人だから。すぐに起きてお腹減ったって言うよ。だからその時の為に美味しいもの用意してあげて」
笑顔で、王女を安心させるように言うヘウ"ンに王女は、
「分かりました…」
とだけ答えた。
そしてヘウ"ンはビオラさんに両手を掴まれ、オペラの後を追った。
その途中、ビオラさんがヘウ"ンに、
「偉かったよ。ヘウ"ン」