「舐めた真似してくれるな…。神人」
「いいアイデアだろ?お前のナイフも案外使えるな」
「ふざけんなよ!」
またナイフを投げて来る。
「もうお見通しなんだよ」
バースはナイフを紙一重で交わし、衝撃波を撃とうと神剣を構えた時、突然背中に激しい痛みを感じた。
「しくった…!」
バースの背中には、ナイフが深々と突き立っていた。
忘れていた。あいつは自分のナイフを自在に操る事が出来るのだった。
「くっ!」
その場に膝をつき、バースはナイフを抜きそのへんに捨てた。
「どうした?神人が膝を着いたりして」
「何でもねーよ。ただちょっと休憩してるだけだ」
「ほお~。やっぱり神人は余裕だな」
嫌味を言う男にバースは苛立つ。