「ふう…。やっぱりこの街にも扉や神書はないか…」
ジュリアはバース達のいる街から東にある街に来ていた。それほど距離は離れていない。
ジュリアがナスカに頼んで、なるべく近い場所にしてもらった。
そしてジュリアは少し浮かれていた。
「後はナスカに報告したら終わりだね。あーやっとヘウ"ンちゃんとデートが出来るー。あの服着て待っててくれてるかなー」
ヘウ"ンがさらわれた事も、バースが魔国の住人と戦っている事も、ビオラやオペラが魔獣と戦っている事も知らないジュリアは呑気だ。
「まあ、何かあってもバースが何とかしてるでしょ」