「ふわあ~あ」
充分すぎる食事を取り、大口を開けてどこかえ行くバース様の後を付いてヘウ"ンは質問した。
「あの、私はまず何をすればいいですか?」
するとバース様は頭を掻きながら、面倒臭そうに答えた。
「さあ?任務が来るまで待ってれば」
「じゃあ任務が来るまで色々と教えて下さい。神化のやり方とか治癒の力の事とか」
「え~ヤダ。面倒臭い」
ヘウ"ンは脱力しそうになるのを堪え、バース様の前に回り込んで行く手をふさぐ。
「面倒臭いって、バース様は私の先生じゃないですか」
「好きでなったんじゃない」
「でもバース様は私の先生なんです。だから色々教えてもらわないと困るんです」
「私は困らない」
「バース様が困らなくても―――」
バース様はヘウ"ンの顔の前で右手を広げ、言葉を遮った。
「何ですか」
バース様は右手を下ろし、
「あのさぁ、別に名前に様とか付けなくていいから」
「で、でも…」
神子が神人に対して様を付けるのは礼儀である。
「お前の頭ん中古いの?」
「は!?」