真直ぐな瞳。力強い言葉。
これが若干十七歳の姿か。でも日向は命の大切さを知っている。
クロス部隊の隊長として、仲間の大切さも分かっている。
大の大人が自分よりも年下の娘に励まされるなんて。情けない。
鈴は両手を床につき、頭を下げた。
「華をよろしくお願いします」
日向に全てを託そう。力の無い自分にはもうどうする事も出来ない。
日向は『はい』と返事をし、部屋から出て行った。
私の残っている仕事は後一つだけ。
華に真実の全てを話す事。