ガラッ…


「きゃーッ!!
衣月様と涼太様よ~!!」


わらわらと俺達の周りに集まる女子達。


「今日も笑顔が
素敵ですぅッ!!」


「いつも生徒会
お疲れ様ですぅッ!!」


「はいはいッ☆
みんな落ち着こうね♪」


涼太が女子達に向かってニコニコと微笑む。


「「きゃーッ!!」」


鼓膜敗れるッ…。


俺は涼太みたく女の扱いが上手くない。
つーか分かんない…。


「あらッ?
衣月様元気ないですよ?どうかされたんですか?」


近くにいた女子達が
俺を見上げる。


「えっ…?」


長い睫毛が何度も瞬きをする。


「衣月様…?」


首を傾げる女子達。


「大丈夫…。
全然元気だよッ…?」


涼太の真似してニコニコと微笑んでみた。


「「衣月様可愛いぃ~!!」」


教室中に女子達の甘ったるい声が響く。


男子達の痛い視線が俺と涼太に突き刺さる。


「お前ら~!!
早よ席つけぇ~!!」


nice timingッ!!☆


先生が教室にタイミングよく入ってきた。


今日も俺達は
助かった…。(笑)


俺は女子も苦手みたい…