「はるちゃん・・?」 「麻美に先に言うか、みんなと一緒に言うか。どっちが正しかった?」 「・・・」 「俺は、みんなと一緒に言うつもりだった」 「どうして?」 「美鈴の幼なじみと一緒」 「あっ・・・」 そっか。 はるちゃんにとって、麻美は大切な友達。 だから、怖かったんだ。 私が省吾との関係を崩したくなかったように。 はるちゃんもこの関係が崩れるのが怖かったんだ。 「でも、言わなかった。美鈴の話を聞いたから」