「お待たせ!」 「久しぶり」 「この前は酔ってごめんな。兄貴に怒られたよ。」 「ほんとだよ!いい迷惑!」 「ごめんって」 省吾はいつも通りだった。 そんな省吾見てほっとする私。 特に何も突っ込まれなかったし、私も何も言わなかった。 「じゃあな!」 「またね!」 省吾と別れた頃には、心の中の不安がなくなっていた。 省吾、私に言ったこと覚えてないんだ。 心配して損したな~。 鼻歌を歌いながら、私は家に帰った。