「留学してみないか?」 美鈴から本を出版することを聞いた翌日。 出版社の社長に呼ばれ、あるホテルに来た。 隣には明日香が座っている。 「留学、ですか?」 「ああ、実はな。君の写真がコンテストで金賞を取ったんだ」 びっくりして、声が出なかった。 「ほ、本当ですか?」 「ああ、おめでとう」 「良かったわね、淳希」 明日香にポンポンと叩かれ、現実なんだと理解する。 「ありがとうございます!」 素直に嬉しかった。 美鈴の写真が、金賞を取ったんだから。 「それで・・留学とは?」