ある日の夜、月を撮る為にベランダに出た。 ふと横を見たとき、君がいたんだ。 君があまりにも綺麗で、純粋に見えて。 気がついたときには、もうシャッターを押していた。 バタバタとベランダから去る君。 自分の行動に呆然とする俺。 俺の誓いを、簡単に崩した。 信じられなくて、何度も今の行動を振り返った。 でも、無性に。 もう1度、君と会いたいと思ったんだ。 すぐに写真も現像した。 写真には、風景に負けない綺麗な君。 これが、美鈴との出会いだった。