我慢していた涙が、ポタポタと写真集に落ちる。 「なんでぇ・・っ」 “私のために作ってくれた” 最新の写真集と全く違う。 私を泣かす要因としては十分だった。 「ばかでしょ?恥ずかしいから、自分から渡せないって」 明日香さんは、呆れたように笑う。 「その写真は、淳希の目に映るあなたの姿よ」 「私・・?」 「とても・・愛おしそうにあなたのことを見ていたのね」 愛おしそうに? 淳希が私のことを・・? 「愛されてるわよ、すごく。最後の方のページを開いてみて」