「美鈴、遅い」 「ごめん。お風呂すごく綺麗だから、のんびりしちゃった」 「おいで」 見ると、ソファーに座って両手を広げている淳希。 私は、なりふり構わずに淳希に飛び込んだ。 「はあ、落ち着く」 淳希の言葉に、冷ました顔がまた熱くなる。 「あっ、淳希。あのね、渡したいものがあるの!」 ドキドキを紛らわすように、プレゼントを取り、淳希に渡した。 「俺に?」 「・・うん」 私は最初にミサンガを渡した。 淳希はニコニコして、私の腕をとった。 「美鈴のミサンガ、俺がつけていい?」