「はるちゃん・・寝たんじゃ」 「さっき起きた」 はるちゃんは、ゆっくり私のところへ来た。 「月、きれいだな」 「うん」 キラキラ輝いている。 それを見て、儚く感じるのは私だけかな? 「なあ、美鈴」 「ん?」 「クリスマスの予定は?」 「何もないよ。引っ越しの準備かな」 はるちゃんはデート?ってちょっとからかった。 なのに、 「大河原さんに会わなくていいのか?」 「えっ・・・」 真剣な顔で聞いてくるはるちゃんに、思わず息をのんだ。