「泣いタ!」


「すごく感動したわ。素敵な本ね」


「・・ありがとう」


やっぱり、褒められると嬉しい。


フランスで頑張ろうって思える。


「本編もいいけど、あとがきに感動したわ」


「あとがきに?」


「ええ。あっ、今本があるわ」


麻美は部屋にある本棚から本を取り出し、あとがきを読み始めた。


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“恋光をさがして”を読んで頂き、ありがとうございます。


“恋光”


皆さんはこれを見て、誰を思い浮かべたでしょうか?


私は初めて見たとき、ある1人を思い浮かべました。


当時は、まだ好きだと自覚したばかりで。


でも、この本を翻訳するうちに気づいたんです。


その人が私の恋光なんだと。