その日の夜、私はお母さんに電話した。 すっかり忘れてたし。 『もしもし?』 「久しぶり、美鈴だよ」 『まあ、久しぶり!陽介~美鈴から電話よ!』 電話から2人のいちゃつく声が聞こえる。 相変わらずだな。 『で、どうしたの?』 「うん、あのね・・」 私は今までのことを話した。 私の作品が最優秀作品になり、本を出版したこと。 そして、翻訳家になるためにフランスに留学したいこと。 「いきなりでごめんね。なるべく早く留学したいんだけど・・」 『美鈴・・私も話があるの』 えっ、もしかして反対?