「それは・・」


「まだ決めてないのか?」


「うん」


私の本は、予想以上にたくさん売れているらしい。


ニュースでも引っ張りだこ。


「でも・・夢が叶うなら行こうかな」


私の言葉に、みんなは優しく微笑んでくれた。


みんなには、淳希と別れたことを言ってある。


もちろん別れた理由も。


話した後、麻美だけが納得いかないって怒っていた。


けど、最後は美鈴を応援するって言ってくれたんだ。


そうそう。


淳希と会えたのは、麻美のおかげなんだ。