「今日ね・・」 今までのことを話した。 留学の話はしなかったけれど。 「すごいな。美鈴の本読むの楽しみ。題名は?」 「内緒。自分で見つけてね」 「なんだよそれ」 大丈夫。 淳希なら見つけてくれるって、信じてるから。 「自分の作品に共感してもらえるのって、嬉しいね」 「そうだな」 回す腕に力を込める。 「美鈴」 「ん?」 「目閉じて」 「ん」 唇に感じる温もり。 体中が熱くなる。 「今日一緒に寝ていい?」