紅茶をひとくち飲んだ。 「落ち着いた?」 泣き崩れた私は、麻美の家に来た。 はるちゃんとマックも。 「ごめんね、いきなり」 あんな風に取り乱したりするのは、初めてだよ。 「何があった?」 「はる!美鈴がもうちょっと落ち着いてから・・」 「いいよ、麻美。」 私はゆっくり話し始めた。 私の作品がコンクールの最優秀作品に選ばれたこと。 その作品を書店に出さないかと誘われたこと。 そして・・・ 「もし売れ行きが好調なら・・留学生としてフランスに来て欲しいって」