「ええ、その通りよ。どうかしら?」


「少し・・考える時間をください」


「どうして?嬉しくないの?」


学長はとても不安な顔をした。


学長は本を出版して欲しいんだ。


「いえ、突然のことでびっくりしているだけです。ちゃんと考えたいので」


「そう・・じゃあ決めたら学長室に来てください」


「わかりました」


「あともう1つ」


「はい?」


「選考に携わった人は、出版する可能性があることを知っています。皆さん賛成したそうよ。それで、ある方がもし売れ行きが好調なら・・」