「へ?何いきなり」


「だからあ~!彼氏いるの~?」


そう言って・・残っていたお酒を全部飲んだ。


「ばか!お酒弱いんだからもうダメ!」


私は省吾が持ってるグラスを奪い、水を注文した。


「彼氏いふの~?」


省吾はさっきからそればっかり。


「いないよ」


「好きなひとはあ?」


好きな人・・?


ふと、頭に浮かんだのは。


妖艶に微笑むあの人の顔。


って違う!


これは。


大人の魅力に惹かれてるだけだよ・・きっと。


でも何故か引っかかって。


「どうだろ?別に私に好きな人がいたって、省吾には関係ないでしょ?」


って答えた。


好きな人がいたら、相談にのってくれるのかな?