「美鈴!学長が呼んでるって!」


これが、私の人生を大きく変えるなんて思ってもみなかった。


あんなことになるのなら、もっとたくさん甘えておけば良かったね?


「えっ?!なんで学長?」


「すぐ学長室に来なさいだって」


「ありがとう」


クラスメートにお礼を言い、私は学長室に向かった。


あのパーティーから1週間後の話。


私と淳希のカウントダウンが始まろうとしていた。


コンコン


学長室をノックする。


「はい」


「2回生の笹原美鈴です」


「どうぞ、お入りください」


ガチャ


ゆっくり学長室に入る。


それは、カウントダウンが始まる合図だった。