「春馬くんの考え方に、乾杯」 その言葉に、はるちゃん以外はワイングラスを持ち上げた。 「「乾杯~!」」 「おいっ、恥ずかしいからやめろよ・・」 みんなは、照れたはるちゃんをいじめまくる。 私はそんな様子を見るフリをして、淳希を見ていた。 “ただ1人の人に愛されたい” はるちゃんの言葉を思い出す。 私は・・ただ1人の人が淳希であることを願った。 ただ1人を愛し、愛される。 これ以上の幸せはないと思う。 淳希もきっと・・はるちゃんの言葉に何かを感じるよね。 「・鈴・・・美鈴」 「へ?」