「キス・・したい」
もう止まらない。
あなたが好き。
好きで、愛しくて。
もう限界・・
すると、大河原さんは私から少し離れた。
「最後の質問に答えてくれたら・・いいよ」
ゆっくりカメラを顔に近づける。
「美鈴ちゃん、俺の目を見て」
もう頭がクラクラしてきた。
震えながらも、顔を上げる。
大河原さんの目に吸い込まれそう。
「俺を好きな人だと思って、何か言ってみて?」
伝えたいこと・・?
そんなの決まってる。
目がうるうるしながらも、私は大河原さんの目をしっかりみて言った。
「・・・す・・き」
カシャッ
かすかに、2回目のシャッター音が聞こえた。

