「続けよっか」
「もう何回か撮ってるんですか?」
「うん」
全然気づかなかった。
「恋ってどんな感じ?」
カメラを構えながら、聞く大河原さん。
「近くにいるだけで、すごくドキドキするの。心にね、光が宿ったみたいで・・本当に好きなんだなって」
もう逃げたい・・
本人が目の前にいるんだもん。
私は思わず下を向いた。
「顔あげて」
そこには、優しい目。
ドキドキしすぎて、おかしくなる。
「うらやましいな」
「えっ」
「美鈴ちゃんに、そんなに想われて」
違うよ。ねぇ、気づいて?
バカな私は、またまた期待してしまう。

