いつの間にかあたしの話題は消えていて、雑誌にくわいつくように見ていた。 また本に視線を戻した時、毎朝恒例の…。 「「輝くんッ!おはよう!」」 ファンクラブによる挨拶。 毎回のことながら素晴らしいハモリ。 そしてそれに笑顔で返す岩崎輝。 本当に彼は能天気でいい。 あたしがこうなったのも全て岩崎輝だというのに。 全く本に集中出来ずに、先生が入ってきた。 さっきと全く変わらないページにしおりを挟んでカバンにしまった。