「つばさちゃんは、やります!」



そう言い出したのは岩崎輝。



「ちょ、ちょっと…。」



それを慌てて制した。



「大丈夫。」



「そんなの、何を根拠……」



反論するはずだった…、



でも岩崎輝があたしを見る瞳は本当に真剣だった。



「俺が、魔法かけてあげるから。」



「…魔法?」



「つばさちゃんがいつも自信を持てるように俺が魔法かけてあげるから。」



「…っ」



あたたかすぎる…―――。


頬に一筋雫がつたった。