周りをキョロキョロして見ても知ってそうな人は見当たらない。



気のせいか。



どうするにしても受付を通さなくちゃいけないよね。



受付に行くと綺麗な女の人はあたしをちょっと不審そうに見てきた。



だよね…芸能人だったらこんなに不細工じゃないし、暗くないもんね。



「あの、か…社長さんに用があってきたんですが。」



「社長ですか、少々お待ちください。」



あたしを横目に香織さんに電話を駆け出した。



「つばさちゃん!」



それをぼーっと見ているとサングラスをかけた…えっと確か雪島葵さんがあたしに手を振っていた。