「…天使。」
誰かがそう呟いたのが聞こえた。
天使って…
パチパチパチパチ
岩崎輝から拍手が始まって、それに続くようにその場にいる人が拍手してくれた。
「ありがとうございましたッ!!」
ブランコから立って頭を下げる。
「久しぶりに、燃えたよ。」
そう笑って雅司さんはタオルを渡してくれた。
「ありがとうございます。」
「青ちゃん、お疲れ様。汗かいたでしょ?着替えましょうか?」
「はい。」
あたしは再びさっき入った部屋に着替えにいった。
「あたし達の想像以上の才能だわ。」
「俺もここまでとは…。」
「顔が変わるよ彼女…絶対いいモデルになれると思うぜ。」
「でも本人にその気がないんじゃ無理よ。」
「まぁな…」
そして3人はあたしの入った部屋をしばらく見つめていた。


