「つばさちゃん、目が悪いんですよ。でも…ほら!」 急にメガネをとられた。 一気に視界が歪む。そしてなぜか騒がしかったのに、急に静かになった。 それでも目の悪いあたしは辺りが把握できないから岩崎輝の腕を握る。 「撮影始めようか?」 雅司さんの声で再びいろんな声が飛び交いだした。 「つばさちゃん」 この声は香織さん。 香織さんはあたしの目の前まできてくれた。