それから顔になにか塗られたり、かかれたりして数分が経った。
「できたよ。」
岩崎輝の言葉に目を開ける。
「えっ…。」
目の前には見たことない顔。
目が悪いからはっきりとまではいかないけど、あたしの知らない顔。
「どう?」
「…本当に、あたし?」
鏡に顔がつきそうなぐらい近付けて見る。
あたしだ…。
「つばさちゃんは本当にかわいいんだよ?自信持ったほうがいいよ。」
あたしに笑いながら髪をいじくる岩崎輝。
あたしの長い前髪も編み込みにされて横に流されていて、髪も綺麗にセットされていた。
今までのあたしとは誰もきづかないと思う。


