慌てて拭こうとしたら香織さんに止められた。 「大丈夫よ、それより制服濡れなかった?」 怒るどころかあたしの心配をしてくれる。 「はい、大丈夫です。でも本当にごめんなさい。」 「いいのよ、本当に。それよりどう?芸能界に興味ない?」 「興味がないわけではないですけど、今まで考えたこともなかったので…。」