着くなり香織さんと岩崎輝はエレベーターを降りてしまってあたしも慌てて2人の後に続いた。



その階は2つしかドアがなくて、たぶんひとつは社長室で…もうひとつは、なんだろう?



香織さんが開けたドアフロアーの真ん中にあるドア。



「さぁ、どうぞ。」



香織さんが開けてくれたドアから岩崎輝と一緒に入る。



中に入るとすでに誰かがいたらしく、置いてある高そうなソファーに座ってコーヒーを飲んでいた。



「雅司さんまたいるんですか。」



岩崎輝は座っている人に向かってそう投げ掛けた。