「つばさ、お昼食べよ?」 「あ、うん。」 慌てて残りの教科書をロッカーに詰め込む。 「…屋上いく?」 あたしのことを気にして言ってくれたのは分かる。 でも、この季節だからきっと屋上はすごく暑いはず。 それよりクーラーの効いた教室の方がずっといい。 「ううん、教室にしよう?屋上はきっと暑いよ?」 そう笑って、教室に入ると少し遅れて夏希ちゃんが付いてきた。