その賑やかな中に彼…岩崎輝の姿があった。 岩崎輝はすっごく綺麗な女の人とかっこいい男の人と歩いていた。 もちろん私が見てることなんて気付かないだろうと思ってたら… 信号が青に変わって歩き出すと彼らも向こう側から渡ってきていた。 帽子も被ってないから隠しようがない。 しょうがないから頭をめいいっぱい下げた。 少しは隠れてるはず。 そう思い彼らの横を通り抜けようとしたら ぐいッ 「…ぇッ?」 通りざまに腕を引っ張られて持っていた福神漬けの入った袋を落としてしまった。