「本当に?すっごく楽しみ。」
今にも飛び跳ねそうなくらいに喜ぶ夏希ちゃんにこっちまで嬉しくなる。
夏希ちゃんと2人で行く学校。
誰かと一緒に学校に行くなんて考えられないと思ってた。
でも、やっぱり友達がいるって嬉しくてしょうがない。
「…夏希ちゃん、ありがとう。」
夏希ちゃんに聞こえるか聞こえないかくらいでつぶやく。
「ん?なんか言った?」
「何も言ってないよ。」
首を振って笑う。
「あ、やばい!急がないと遅刻しちゃうじゃん。」
慌てたように言うと夏希ちゃんはあたしの手を掴んで走り出した。
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