「はい、やらせてください。」



モデルの仕事から離れたあたしにくれたチャンスを無駄になんてしたくない。



これはきっと試されてるんだ、神様に。



あたしがこの世界でちゃんとやっていけるか…。



「そうと決まったら、早速この台本来週までに覚えてきて。」



「…来週ですか!」



思ったより短い時間に戸惑う。



「…来週には顔合わせがあってね、今後の予定とか話すの。」



もう7月だから撮影は始めないと間に合わないんだ。