「…アイスティーひとつとオレンジジュースひとつとおすすめのケーキ2つお願いします。」 夏希ちゃんのてきぱきとした注文をぼーっとみていた。 「…それで、何があったの?」 注文を終えた夏希ちゃんはテーブルに頬杖をしてあたしを見ていた。 「…な、何って…特に。」 「うーそッ!」 うつむいたあたしの顔を掴んで無理やり顔を上げられた。 顔を上げたことで自然と夏希ちゃんと目が合う。 あまりにまっすぐな瞳につい目をそらしたくなる。