そんなあたしを見た雅司さんは一瞬眉間にしわを寄せた。



「じゃあ、始めるよ。」



今回は2人での表紙ということで、顔とかもくっつきそうなくらい近い。



それに、さっきの葵さんとは思えないくらいのオーラを肌で感じる。



仕事だからと自分に言い聞かせながら自分なりに表情やポージングをする。



何枚か撮ったくらいに雅司さんは急にカメラを構えるのを止めた。