なんで?
口に出して言いたい。
でも心のどこかで自分はわかってるんじゃないかって思う。
きっと葵さんは彼の彼女だから。
専属になるなんてまったくおかしくない。
頭が混乱してて、何も考えられない。
「…そろそろ平気?」
雅司さんが戻ってきてカメラを手に取った。
「大丈夫です。」
葵さんはニコニコと応えているのを見てあたしも何か言わなきゃって思ったけど言葉が出ない。
「…翼ちゃん?」
「…あっ…大丈夫です。」
笑顔を浮かべて答えた。
あたし、今ちゃんと笑えてるかな?
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