でも裏腹に憎いって思っちゃうあたしもいる。



「…輝がね、私専属のメイク、ヘアメイクになってくれるって言うの。」



「えっ…。」



なにを言われたのか一瞬理解できなかった。



「…じゃあ、葵さんだけにメイクするってこと…ですか?」



震えそうな声を隠すように笑って聞いた。



「…そ、そうなるかな。」



照れたように笑う葵さんから目を反らす。