「…では、皆さん。楽しい夏休みを過ごしてください。」
その校長の言葉で生徒がぞろぞろと出口に向かって歩きだした。
その流れに遅れをとらないようにあたしも歩き出す。
「つばさ、長かったね?ハゲじじぃの話。」
暑いといいながら、手で顔を扇ぐ夏希ちゃんと肩を並べて歩く。
「つばさ、今日仕事?」
さっきよりもだいぶ小さい声で聞いてくる。
きっと周りを気にしてのことだろう。
「ううん、今日はないよ。」
そう言うと、夏希ちゃんの顔がみるみる明るくなった。
かわいいなぁ。
またそんなこと言ったら、怒られそうだけど。


